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「昭和上司×令和新入社員」ジェネレーションギャップをリアルに感じた瞬間

専門職・技能職ブログ編集人の下平です。

今回は、新入社員研修プログラム恒例の「上司との座談会」で感じたことを紹介します。

例年、入社式から1週間は「新入社員研修(集合研修)」基礎編を開催。
コロナ下で内定期にリアルで対面する機会がなかったこともあり、
新入社員同士で心なしか距離感があるような印象。
しばらくして、みんなの姿を見ていた私の心がざわつきました。
「なんか従来の新入社員とタイプが大きく違う気がする。何が違う??」

数日観察(?)して気づいたことは、
個性が際立っている(オープンに話すため、個性が表出しやすい)」
貢献意欲が高い(いろんな場面で自然に相互に手助けし合っている)」
フラットな意識(自分と異なる意見であっても受け入れる(≠迎合)、リーダーが率先というより平等の立場で進行)」など

「昭和上司×令和新入社員」

職場には幅広い世代の従業員がいます。
年長の昭和世代といえば、上下関係と均質化、同質化重視の社会を過ごしてきた世代。
考えてみれば、30~50年の年齢差は、お互いに想像しがたい部分があるのではないだろうか。
そんなギモンから今年度の「上司との座談会」を企画しました。

テーマは「昭和上司×令和新入社員 その違和感ってなに?」。

昭和上司を代表して3部署から40代の上司の方に参加いただき、
仕事に対する価値観や考え方について新入社員と意見交換をしました。
特におもしろかったのは次の場面です。

■「試行錯誤しながら、うまくいかない経験を通じて学ぶ」「失敗しないように最初から丁寧に教える」。
 どちらが成長につながるか?

この点に関しては、上司も新入社員も意見が分かれました。
自身の経験が影響しているようです。
要するに、世代間問わず、自論の押しつけ、十把一絡げではいけないということです。

衝撃的なこともありました。「厳しい(厳しく叱る、厳しく指導)」に対する感覚の違いです。
意外にも(?)新入社員の大半が「厳しく指導してほしい」と発言。
本当にそう思うのかなと感じたので、即行で上司役(昭和世代上司)と部下役(新入社員)のロールプレイングを実施。
上司の方には「自分が思う厳しい指導(=自分が受けてきた厳しい指導)」を演じていただきました。
すると・・・新入社員の多くが愕然とした表情に。衝撃があまりに大きかったのです。
その新入社員の姿を見た上司のみなさんも衝撃を受けたようでした。

いつのまにか自分に染付いている価値観、考え方、尺度。
多様性尊重を頭ではわかっていても、無自覚にその押しつけをしていないか、大いに考えさせられました。
これも環境変化への対応のひとつ。自分への戒めとして、抱いた違和感を記憶しておきたいと思いました。

(写真は、新入社員研修での1コマ。上司との座談会を乗り越えて(?)、制作グループワークに取り組みました。)