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ファシリティマネジメントとは

ファシリティマネジメントとは

ファシリティマネジメントとは

近年、ビルメンテナンス業界において施設の管理維持に留まらない、新たな経営管理手法として「ファシリティマネジメント」が注目を集めており、皆さまもどこかでこの言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。

しかしながら「ファシリティマネジメント」=「施設管理」と直訳されることも多く、実際にファシリティマネジメントとは何かと問われた際、明確に回答することはとても難しいものと思います。それはファシリティマネジメントという言葉には、企業が所有する建物施設等のハード面の管理に加え、そこで働く人々のビジネスプロセスの管理まで含まれており、ファシリティマネジメント自体が非常に広範囲にわたる経営管理の考え方であるからです。

そこで本ページではファシリティマネジメントの起こりからその目的・定義まで明確にしていきたいと思います。

(1)海外で生まれたファシリティマネジメントの起こり

1970年代:企業は自社ビルの運営コストの削減を目的として、清掃・設備管理・警備などの本業以外の外注化を進めたことにより、一般に施設管理というものが認知され、ビルメンテナンスという考え方が広まる。

1990年代:ビルメンテナンスに留まらず、プロパティマネジメント・事務所設計・移転サービスなどがビルメンテナンス事業者から提供されるようになる。

2000年代:給与代行や人事採用などのビジネスプロセスに関するアウトソーシングがサービスに加わる。

つまり企業が成長を図るために収益性・効率性を追求する中でアウトソーシングが活発化したことにより、ファシリティマネジメント市場が広まってきたのです。 今日の日本においても、ファシリティマネジメント市場は、建物施設管理、ビジネスサービスなどを含む非常に幅広い範囲で成長を続けています。

(2)日本におけるファシリティマネジメントの定義・目的

それではファシリティマネジメントの定義とはどのようなものなのでしょうか。 公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)では、 「企業・団体等が組織活動のために、施設とその環境を総合的に 企画、管理、活用する経営活動」と定義しています。そもそもファシリティとは、施設や設備のことです。そして、ファシリティは今「ヒト、モノ、カネ、情報」に続く5番目の経営資産と言われています。

つまり、ファシリティマネジメント(FM)は、ファシリティを経営的視点から総合的かつ戦略的に保有・管理・活用する経営管理活動のことであり、企業が保有する建物施設を経営目標達成としての手段の一つとして考え、これを効率的に活用するところにファシリティマネジメントの意義があります。ファシリティマネジメントは、今後経営活動を発展させていくうえで、欠かせない考え方になっています。

【ファシリティマネジメントの目的】

①投資や運営に関するコストを最小化にする
②固定資産(土地、建物、設備等)を最大限に活用する
③将来的な変化や発展に対して柔軟に対応する
④社会貢献、環境に配慮した運営を行う

ファシリティマネジメントは、建物とその環境の効率的な運用を実現するということが求められます。コスト削減は勿論のこと、事業継続に向けたBCP対策や職場環境改善を通じたES向上、建物施設の二酸化炭素排出量の低減による企業の社会的責任の追及など、適切なファシリティマネジメントは企業の事業目的達成に向けた心強い味方となります。今後、テレワークの推進など働き方改革が進み、新たな職場環境の模索が求められるなかでよりファシリティマネジメントという考え方を重要視する企業が増えていくと考えられています。

(3)従来のビル管理とファシリティマネジメントの違い

では、従来のビル管理とファシリティマネジメントは何が違うのでしょうか?

従来のビル管理であるビルメンテナンスとは時折、マイナスを減らす仕事と称されます。建物施設は竣工時点より経年劣化が進むものであり、定期的なメンテナンスによってその劣化を抑制、ひいては建物寿命延伸および資産価値の保全を行うこととされてきました。しかし、ファシリティマネジメントは、建物施設やその環境を経営資源と捉え、戦略的な考え方つまりより良い活用を追求し、経営活動の最適化を目的とした考え方です。

例えば、電球が切れてしまったら今まで通りの電球に変更し、状態を維持することが従来のビル管理です。ファシリティマネジメントの考え方においては、オフィスの明るさ・長期的な使用・コストの削減など総合的に判断して、電球のLED化や人感センサーの設置などを通じて使用電力量の低減ないしは交換頻度の減少による管理委託費用の削減などを通じ事業収益性の向上を検討します。

現状の維持ではなく、事業全体を俯瞰しながらコスト削減・ES向上・エネルギーマネジメント等の様々な観点から、建物施設とその環境を向上させていくことがファシリティマネジメントであると言えるでしょう。

(4)ファシリティマネジメントの業務

ファシリティマネジメントに関わる範囲はとても幅広く、仕事内容に関しても多岐にわたります。

大成では清掃・設備管理・警備などのメンテナンスからプロパティマネジメント、さらには修繕と改修工事などの建築業務や受付業務までオーナー様に最適なソリューションをワンストップで提供しています。長年培われた総合的なファシリティマネジメントのノウハウを通じて、保有するランニングコストを最小限に、そして経営効果を最大化することでオーナー様をサポートしています。

大成が行っているファシリティマネジメント業務をご紹介します。

(5)大成が提案するファシリティマネジメント

大成では、ファシリティマネジメントの視点からお客様により良い施設・環境になるような様々な商品を展開しています。

大成の新しい取り組み