検索窓を閉じる
ハンバーガーメニュー
閉じる

2022年は、大成社員の多様化が進む?

「履歴書にマスク姿の顔写真」
「WEB面接 目線はカメラ 相手だれ」
「癖抜けぬ 家出て気付く 下ジャージ ダッシュで着替え 内定奪取」
—-「2022年卒 就活川柳・短歌/採用川柳・短歌」(HR総研、「就活会議」より)。

専門職・技能職ブログ編集人の下平です。
コロナ下での就活2年目となる2021年。前述の就活川柳に描かれた風景がありありと浮かんできます。
会社説明会では、無念さを何とか整理し、限られた状況の中で懸命に活動をされている学生のみなさんにたびたびお会いしました。「私にできる応援は何だろうか」と考えずにはいられません。

さて、10月の内定式に先立ち、9月15日に内定者のみなさんと
先輩社員とのクロストーク(オンライン座談会)を開催しました。
当社は、会社説明会や職場見学&体験会など、対面式で行うことが多かったとはいえ
オンラインにならざるをえない部分もありました。
面談でじっくり話を聞いていると、友人との交流や外出の減少に伴い、家族以外の人との会話時間が減り、
新しい人間関係をつくっていくことへのハードルが高くなっているように感じました。
何かできないかと思案する中で思いついたのが「若手先輩社員とのクロストーク」でした。

当日は、内定者同士はもちろん先輩社員とも初対面で、ちょっと緊張した雰囲気でスタート。
内定者のみなさんに自己紹介として「いま熱中していること」「お勧め」「忘れられない思い出」などを紹介いただきました。

内容は多種多様でユニーク。一部を紹介すると・・・。
●熱中していること・・・筋トレ、登山、料理、ボードゲームほか
●お勧め・・・名古屋水族館シャチショー(シャチショーが見られるのは日本で2か所だけとか。)サウナ、ジェットコースターええじゃないかほか
●忘れられない思い出・・・田んぼで謎の卵を発見!と思い、ふ化させたらドジョウの卵だった、自転車通学中、カラスに頭を鷲つかみにされたほか

自分のこだわりについての話になると手ぶりも加わって、だんだん場の温度が温まってきました。

「安定志向」は過去のもの!?

次に、幾つかの質問からキャリアや働き方についての価値観を探るワークを
先輩社員も含めて全員にやっていただきました。それぞれに価値観の上位2項目を挙げてもらうと、
なんと、先輩社員と内定者でハッキリ分かれたことがありました。
「大企業の社員(=安定志向)」を挙げたのは先輩社員のみ!(内定者で挙げた人は0人)。

もしかしたら2022年度の社員は、既存社員とまったく異なるタイプかもしれません。
ちなみに、内定者の重視する価値観は次の通りです。

●献身・サービス志向    (人の役に立つ仕事がしたい、社会に貢献したい)
●専門家志向        (専門知識や技能を高め、エキスパートとして活躍したい)
●ピュアな挑戦者志向     (難しい仕事に挑戦し、自分を磨きたい)
●ベストバランス追求派志向 (仕事とプライベート両方を大切にしたい)
●研究家志向        (自分のペースやスタイルでできる環境を希望)
●クリエイティブ志向     (新しいことに興味大、創造性も大切にしたい)

「働く人が会社に合わせる」時代から
「働く人の価値観や生活スタイルに合わせて会社を選ぶ」時代になりました。
時流は、ダイバーシティー&インクルージョン(価値観、性別、年代、国籍等、その人を構成するあらゆる要素を受け入れ尊重し、それぞれの力が発揮できる環境整備等を行うこと)。多様な社員がいれば、多様なお客様のニーズに対応しやすくなり、革新にもつながります。

然らば、自分への自戒を込めて一句。
「多様性 試されるのは 上司の度量」。